ニート―フリーターでもなく失業者でもなく (幻冬舎文庫)
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ニート―フリーターでもなく失業者でもなく (幻冬舎文庫)
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| ジャンル: | 本
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| セールスランク: | 161547 位
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| 発送可能時期: | 通常24時間以内に発送
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| 参考価格: | ¥ 560 (税込)
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実はニートは増えていない
実はニートはマスコミが煽るほどは増えていません。
「働く気のない若者が増えている」というイメージ自体も間違っています。
日本ではニートは「職探しも進学も就職訓練も受けていない15歳?34歳の若者」と定義されています。
ニートの数は2002年の段階でおよそ85万人。(内閣府調べ)
これは10年前の1.27倍で18万人の増加となっています。
ところが、このなかで「働きたいという気持ちをもたない」、世間が思う
「ニート」のイメージに近い人は42万人でほぼ半分。
残りの半分は「働きたいという気持ちはある」が、今は具体的な職探しを
していないという人たちです(ケガや病気で休んでいる人もいれば、進学や留学、
資格取得のために勉強している人などが含まれます)。
さらに10年前との比較を見てみると、「働きたいという気持ちをもたない」人は
42万人でほぼ一定。増えた18万人のほとんどは「働きたいという気持ちはもってい
る」人なんです。
世間がイメージする「ニート」がほとんど増えていないのに対し、
むしろ圧倒的に増えているのは
「職を探しているが仕事が見つからない」=失業者の若者です。
ニートが10年間で1.27倍、18万人の増加なのに対し、失業者の若者は10年間で
64万人から129万人と、2倍強、65万人も増えています。
そしてその外側にはさらに多くのフリーターが存在しているのです
(内閣府の統計では2001年の時点で417万人)。
ということは、むしろ問題の本質は企業側が若年層特に新卒者の新規採用を
大幅に抑制してきたことにあるのではないでしょうか?
仕事があったとしても低賃金で過酷な長時間労働を強いられるために長続きしないというケースも多いようです。
ところが、「ニート」というネガティブなイメージのついた言葉を
使うことによって、「若者の側に問題がある」かのように語られてしまいます。
「ニートは無気力な甘えた連中だ。だから内面から叩きなおさなければイカン」と
か、「日本の若者も徴兵制にして鍛え直した方がいいですな」といった、
よくある「いまどきの若者は?」パターンですね。
パラサイトシングルなどという言葉で成人後も親と同居する人、
両親と同居する労働者を見下す傾向もありますが、
そもそもみんながみんな一人暮らしする様になれば土地や居住費は高騰し、
暮らしにくい世の中になってしまいます。パラサイトシングルも良いことなのです。
追記:派遣社員における 欧米の常識 vs 日本の常識
1)派遣労働者が受け取る賃金は必ず正規以上と法定 vs 正規の半分以下
2)派遣労働が2年超だと直接雇用義務 vs 期限撤廃して無期限派遣
3)派遣のピンハネ率は10%未満と法定 vs ピンハネ率は自由、平均40%以上
4)企業が支払う総額はガラス張り vs けっして派遣労働者に教えないブラックボックス
5)派遣労働者の巨大全国組合がある vs 何も無い
6)派遣労働は事業拡大時などにのみ使うと法定 vs 正社員をクビにしてどんどん派遣に置き換えてよい
このまま終わらせないで欲しい
著者はニートの「像」を、「やりたいことが分からない若者」と捉ているが、実際にそのような若者はいるにしても、それとニートの増加とは何の関連性も無い、このことは内閣府の調査によっても証明されている。実際に増えているのは、やりたいことが明確か否かに関わらず「働きたくても働く機会を与えられない若者」や、「働くことに失望した若者」である。しかし文科省は何を勘違いしたのか、本書が話題となって以降「キャリア教育」なるものに傾注し、著者が提唱する「職場体験の5日間完全実施」や、総合学習の時間におけるキャリア講習を強引に推進するようになった。もちろん子供たちに自分の将来について考えさせること自体が悪いことだとは言わない、しかしそれを速く決めるように煽ったり、プレッシャーをかけたりする指導は何の役にも立たないだろう。なぜなら子供たちが社会へ送り出される頃になって、その職業に対する需要がどうなっているのかは分からないし、場合によってはその職業自体が無くなっているかもしれないからだ。にもかかわらず、それに向けて幼い頃から努力させられてきた子供たちは、目標が失われた瞬間に、それこそ「何をしていいか分からない」状態になってしまうだろう。子供の頃は「漠然と」自分が持つ可能性について、思いをめぐらせていれば良いのである。むしろ「就職する」ということを目標とするなら、やりたいことなど明確にしないほうが有利なくらいだ。やりたいことに固執して就職の機会を逃すことほど馬鹿らしいことはない。…著者は本書がここまで学校教育に影響を与えることは想定していなかっただろうが、結果として現在のような状況になったことは重く受けとめてもらいたい。またマスコミによって、事実が著しく歪められている件についても、続編を出版するなどして何らかの措置を講じてほしい。
ニート ?フリーターでもなく失業者でもなく?
現在40万人にも達するといわれる「ニート」について詳しく述べられている。「ニート」体験者
の話を多く引用するだけでなく、神戸・富山で行われている「14歳のトライやるウィーク」の実践報告も多い。
(1) 良かった点
「ニート」はだれにでも起こりうる」というくだりには考えさせられた。増えた理由として「労働市場説」と「教育問題説」と「家庭環境説」の3つが考えられると述べてはいるが、しかしここに分類できるほど単純ではないとまとめられている。
ある青年の言葉に「ニートはどこかで社会経験の穴が開いている」というのが印象的だった。
(2) どんな人に読んでほしいか・役に立つか
私も含めた企業経営者にぜひ読んでほしい本です。明らかなニートではなくとも、それに近い社員は必ずいるし、またそうならないためにも、彼らを救う立場として、しっかりと理解をしてほしいと思いました。企業内では教育担当者もしかりでしょう。
(3) 私にとってこの本は・・・
自分を良く表現できない若者、人を理解できない若者は、確かに増えているようです。自分への自信のなさも一因でしょうし、何よりも人との係わり合いに苦手意識をもっていることが、最大の要因のように思えてなりません。失敗したり、誤解されたりすることへの恐怖でしょうか?
ニートとは紙一重の壊れやすい社員を、それこそ一人前の強い社会人に鍛え上げるまでには、多くの困難が待っているなあ・・と感じさせられました。でも本当に「自立・自律できる社員」にすることが、彼らの人生の幸せ作りに役立つならば、このことに正面から向かっていくことは大事ですね。
幻冬舎
仕事のなかの曖昧な不安―揺れる若年の現在 (中公文庫) 子どもがニートになったなら (生活人新書) 日本のニート・世界のフリーター―欧米の経験に学ぶ (中公新書ラクレ) 「ニート」って言うな! (光文社新書) 希望学 (中公新書ラクレ)
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